新生児心筋炎とウイルス特定
そろそろリアルタイムにおいついてきたかな。
半径100メートル程度でずっと生活してるからか、テレビも見ないからか(これは元々…笑)、日・曜日感覚がなくなってしまい。。。
ここまで頑張ってこれた、なのか
もうこんなに経ってしまった、なのか
見方によって見え方は違うけど、信じて、一歩づつ。
さて、ウイルスが特定されました。
エンテロウイルスの一種
コクサッキーウイルスB類3型
こうしたケースでウイルスが特定されることは多くは無いようで、敵が分かって良かったな、と。
疑っていたウイルスの一つということ、抗ウイルス剤はなくこれまでやってきていることで対処。
ただ、血漿交換後の血液データ上は、VAHSは押さえ込めていて、DICもコントロール出来ていて、という状態だから、あまり変わらないかな。
でも、ウイルス特定に伴い、色んな可能性を考慮して広げていた治療の内、不要になったものを止めれて、体の負荷も下げれるかな。
さて、心筋炎を起こすとされるこのウイルス。
Sakiも心筋炎により、心臓の機能が低下しています。
一般的に、心筋炎は急性期を乗り切れば、機能回復が見込まれるようですが、新生児の症例は少なく、また個人差も大きく、結局はいつまでに、どの程度まで戻るかは分からない。
不整脈がでて、除細動器で戻した翌朝。
右側(肺に血液を送る方)の動きは良好。
左側(体に血液を送る方)の動きは心尖部のみに少し。
動けていない左に流しきれない血液がたまり、
・心臓が腫れている
・血液がたまっていれば、固まって血栓になるかも
という状態に。
動けていない左の負荷を減らす案として、
・内科的治療
これまでもやってきたことの継続
血圧・体温をさげ、心臓を休ませながら回復を待つ
・カテーテル
右心房と左心房の壁にカテーテルを差し込み、心房中隔の穴を広げて、左→右への血流を作り、左に入り込む血液量を減らして、間接的に減圧する
※新生児は心房中隔が閉じきっていないそう
・開胸手術
左心室に管を差し込み、直接貯まっている血液を抜いて減圧する
という3案。
カテにせよ、手術にせよ、出血、感染リスクがあり。。。
一方で、どの方法も心臓を動かす、
というより、
阻害している要因の一つを取り除くだけ。
血栓が飛ぶリスクはどれも同じ。
Sakiの可能性を広げられるのであれば、手立てがあるのであれば、というところだけど、何もせずに何とか自分の心臓の動きで、左の腫れをおさめる、ということが一番ベスト。
ECMOをつけて一週間。
覚悟はしていたつもりだけど、難しい。